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有床義歯治療

義 歯

歯が無くなってしまうと、物を咬むことが出来なくなります。かといって、飲み込むような食事は胃腸に負担をかけてしまいますね。でも、入れ歯のイメージって悪いですよね…

入れ歯は、義歯と言われます。

義歯とは、義手や義足と同じ仲間だと思ってください。

義手や義足の方々の多くが、剛速球を投げたり、全速力で走ることが困難なように、義歯の方々の多くは、硬いお煎餅をバリバリかみ砕いたり、餅やガムを頰張ったりするのが困難です。

ですが、時間をかけて調整を重ね、個人にぴったり合うように精密に作られた義手や義足でトレーニングを重ねれば、パラリンピックで健常者と同等の成績を収めることも出来ます。

​義歯もそれと同様に、時間をかけて精査し、精密に制作と調整された義歯は、ご自身の口の中で調和した体の一部となることでしょう。

当医院では、出来るだけ生体に調和した義歯作りを目指しております。

一つ一つを丁寧に作成することで、お口の中に入れても自然できちんと咬める装置にするために時間をかけますが、

​しっかりとした義歯作りを心がけております。

インプラント オーバー デンチャー
​初診時

入れ歯を支えているのは、顎の骨です。

そして、入れ歯にかかる力を受け止めているのは骨の上に乗った粘膜です。

しかしながら、歯が無くなってしまう原因の最大の原因である歯周病は、顎の骨を著しく破壊してしまう病気。

​そのため、歯周病によって歯を失い、義歯を装着しなくてはならない多くの患者さんにとって、義歯を支える顎の骨のボリュームが少ないと、それだけ義歯を口の中に安定させることが難しくなります。

安定しない義歯は、粘膜に不均一に力をかけるため粘膜を傷つけることもしばしば…。

特に、全ての歯を失ってしまい総義歯を装着しなければならない患者さんは、非常に辛い思いをされている方が多くいらっしゃいます。

そんな方にとって、数本のインプラントを用いて義歯を安定させる事を

目的としたこの方法は、とても有効な方法です。

​実際の治療の流れで、どのような治療法であるかをご説明致します。

CTガイデッド手術

インプラントの手術前には、CT撮影によって得られた情報を元に、顎の骨の状態を詳しく精査して、安全で確実にインプラントを埋める事の出来る箇所を見極めます

この患者さんの場合、下顎にインプラントを埋入する計画が施行されました。

下顎の骨の昔奥歯があった箇所には、太い神経と血管が走っています。しかし、顎の骨の高さが吸収して無くなってしまったため、奥歯相当部にインプラント手術をすることは、この神経と血管を傷つけてしまう恐れがあるので、リスクが高い事が解ります。

顎の骨のモデルに示された黄色の部分には、インプラント手術は危険という判断をしました。

それに対して、赤と緑に色分けされた部分には、まだインプラントを受け止めるだけの十分な骨のボリュームがあり、骨の密度も十分であるため、長い間安定したインプラント治療の効果を期待できます。

インプラント埋入

CTガイデッドシステムを使用した事前のシミュレーションのおかげで、安全に手術を施行することができます。

​シミュレーション画像と同じようにインプラントが埋入されました。

​傷口も最小限の範囲で手術できるので、治った跡が綺麗です。

インプラント オーバーデンチャー 装着

インプラントが顎の骨に取り込まれたら、義歯を安定させる装置が入ります。

パチンとはめるボタンのように、口腔内のインプラントには凸の装置を、それに合うように凹の装置が設計された義歯を装着することで、義歯が安定し、粘膜にかかる力の負担が均等に分散される構造です。

​この症例のように、舌があり、顎骨の吸収が進んでしまった下顎の義歯が安定しない方にとっては、とても有効なインプラントの活用であると考えています。

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